石堂動物病院

院長のひとりごと

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2006年 12月

2006.12.23(土)

Dr.コトー診療所2006が終わちゃいましたね

今週、Dr.コトー診療所2006が最終回でした、とってもお気に入りのドラマでした。最終回になってはじめて、「志木那島」ってどこにあるのと思って地図帳をひっぱりだして、鹿児島から沖縄にかけてのページを調べたのですが…
ない!そんな名前の島がない、この頃小さな文字が見づらくなってきたので(老眼??)、見つからないのだと勝手に決めつけ、インターネットで調べてみました。
ショック!「志木那島」とは架空の島の名前だそうです、ドラマですから架空の場所でも仕方がないのですが…、何故か、ショックでした。
今回の2006シリーズは、前回のシリーズよりシリアスな問題を取り上げていたような気がします。お医者さんや私達獣医師のように医療に少しでも関わっている者にとっては、ドラマと言え考えさせられる内容が多かったかもしれません。
最終回の何回か前にもコトー先生が余命3ヶ月を伝えた患者さんが、抗癌剤で転移病巣がなくなった物語がありました。コトー先生は死の宣告をして生きる力を軽んじていたと謝っていました。
私はちょっと違和感を感じました、
「治ったのだからもっと喜べば?」
「お医者さんも、現代医学も完璧じゃないんだよ」
「がんに対する抗癌剤治療は、かすかかもしれないが病気を治せる可能性にかける治療法なんだから、治っても不思議じゃないよ、なんとか治そうと思って抗癌剤治療したのじゃないの?」
などなど医者でもないのに、ドラマの世界に完璧に入り込んでいました。
最終回も、外科医の心のあり方を取り上げたシリアスな内容でしたね、手術する患者さんすべてを家族と思っているかどうかは別として、私も手術の時には緊張します。子犬、子猫の時から診て来た動物が年老いて手術が必要になるケースはいくらでもあります。個人的な思い込みが入ってしまう事もあります。救ってあげる事が出来ない事も何回もありました。手術しても助けてあげれなかった症例の方がずーっと記憶に残っています。助けてあげれた動物の手術の記憶が日々うすれて行きます。コトー先生の気持ちも鳴海先生の気持ちもどちらも本当だと思います。鳴海先生のように自分の心が壊れていかないように時には淡々と、ある意味では冷酷なように思われるような対応をとる場合もあると思います。またコトー先生のように熱い気持ちで対応する場合もあると思います。表面にでるものは違っていても、根元はみんないっしょです。治してあげたいのです、救ってあげたいのです。でも、神様でありませんから、救えない時もあるのです…
じゃー、自分はどっちのタイプ?かと言うと…、どっちもあるような気がします。医療にかかわる多くの人も私と同じように思っていると思います、だから、みんな、日々勉強して、ひとつでも多くの命を助けたいと思っていると思うのですが…

今回は、ドラマに対する感想文になってしまいました、完全なひとりごとですね、

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