石堂動物病院

院長のひとりごと

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2009年 12月

2009.12.16(水)

12月ですが気にせず、読書の秋、北方版「水滸伝」

Kちゃんから「院長のひとり言、10月からまったく更新されてませんね〜」と言う厳しい御指摘がありまして…、
そう言う事で、慌ててアップしている次第です。

読書の秋と言われる季節もすっかり過ぎ、有線放送でクリスマスミュージックが流れてる今日この頃ですが、そんな事は気にせず、今回の「院長のひとり言」のテーマは「読書の秋」です。

私の趣味のひとつに読書があります。
で、この秋にどっぷりはまったのが北方謙三の「水滸伝」全19巻+1です。
数年前からブームでおもしろいと言う噂は聞いていたのですが、あえて無視をしていました。
何たって19巻の長篇小説です。
はまったら、一気に読まないと我慢できない性格です。
読み始めたら仕事が手につかなくなるのがわかっていましたので…、本屋さんでも見て見ぬふりをしていたのです。

でも、ひょんな事から、この北方版「水滸伝」と買ってしまいました。
しまった!やっぱり、はまってしまいました。

読み始めたら、すご〜〜〜くおもしろい!
もう、ダメです!
本屋さんに行ったら5〜6冊、いっぺんに買って読みまくってしまいました。

中国の宋の時代の物語です。「豪傑」「英雄」と表現されるような「漢(おとこ)」達が出てきて、宋の政府の軍隊を相手に大暴れする物語です。
そして、この「漢」達がかっこよく死んでいくのです。
「男たるもの如何に生きて、如何に死んでいくか!?」をテーマにしているような小説です。
さすが、元ハードボイルド作家であった、北方謙三先生です。
「死の美学」を追求した硬派、娯楽小説です。
完璧にはまりました。

この小説の世界をビジュアル的に現わすなら、映画「レッドクリフ」の世界で、「ラストサムライ」の渡辺謙や真田広之らが男としての生きざまを示して死んでいく感じでしょうか?

院長おすすめの小説です。
騙されたと思って読んでみてください!

私も人生の半分以上を生きてきました。
あとどれくらい生きるかわかりませんが、かっこよく死んで行きたいと思っています。
「かっこよく死ぬ」ってどういう形なのかがわかりませんが…、
これから、ちょっと、そんなことも考えながら生きて行こうと思わせる小説でしたよ。

で、北方謙三さんはなかなか小憎らしいです。
小説の後半に「楊令(ようれい)」と言う若者が登場します。
この若者、「水滸伝」の物語の後の物語の主人公です。
「水滸伝」の続編として「楊令伝」なる小説が始まっています。
これがまた10巻以上になると思われる長篇小説なのです、
そんでもって、またおもしろそうなのです…

ここは、ぐ〜〜〜っと我慢して、文庫本化されて全巻出揃ったら一気買いして読破しようと考えています。

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