石堂動物病院

病院便りこのコーナーでは飼主のみなさまと動物に役立つ情報を
お伝えして行きたいと考えています。楽しみにしていてください。
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猫のよもやま話2:「化け猫」のお話
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犬の認知症の治療
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「おむつ」について
「猫の膀胱炎」のお話
「てんかん」ってどんな病気?
寒がり猫の冬の過ごし方
「下痢って?」
アトピー性皮膚炎
ストレスケアのためのアドバイス
犬の認知症
歯みがきトレーニングの方法
デンタルケア商品を考える
歯周病を考える
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犬のリンパ腫
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ネコの腎臓病について
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わんちゃんのしつけについて最新情報
犬の体脂肪について

ワンちゃんの高齢化にともなって

では、私たち動物病院スタッフはこれら高齢の動物の病気に対してどのようなスタンスで立ち向かうべきか?

高齢の動物に対しての治療において、完治が望めない病気に対してはそれぞれの動物の残っている時間(寿命)との兼ね合いで治療法を考えなければいけません。無理な治療法は死期を早めるかもしれません。

  • 全身麻酔で手術をすることがベストな治療法であるのか?
  • 強い薬(例えば、抗癌剤のような)で積極的に治療することが正しいのか?
  • 入院治療がほんとうに良い治療になるのか??
  • 延命処置がほんとうに正しく、大切なことであるのか?
  • 飼い主さんの心情は…?

☆最後に・・・

高齢動物の治療は特にいろいろなことを考える必要性があります。
1番大切なことは、決して無理せず、動物の苦痛となる痛みなどを取り除いて生活の質(Quality of life)を維持してあげることだと思います。薬だけが治療ではないかもしれません。サプリメントや食事が役立つこともあります。
そして飼い主さんとのスキンシップの時間が動物の心を穏やかにする最高の治療薬であることもあります。高齢動物の治療の主役は飼い主さんで、私たち病院スタッフはそのサポート役なのかもしれません。
高齢動物の治療においては決して無理せず、それぞれの動物にあった「オンリー・ワン」の治療法を考えることが大事なことだと考えています。
それが、「どうぶつにやさしい医療」のひとつの形だと私は思います。

人間も動物も年をとってくると、からだのどこかに異常(病気)がでてくるものなのです。年をとると言うことは、「病気と上手に付き合っていく」と言うことなのでしょう

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