石堂動物病院

病院便りこのコーナーでは飼主のみなさまと動物に役立つ情報を
お伝えして行きたいと考えています。楽しみにしていてください。
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犬の認知症

☆認知症犬の介護のポイント

⑤温度管理

体温調節機能が低下しているので室温には十分な注意が必要です.
熱射病になるのは夏だけとは限りません
まだ夏になっていなくても熱射病になることがあります.
また,冬は体温が下がらないように暖かくしてあげてください.
寒すぎると体温計でも測れないくらいに体が冷たくなることがあります.
熱射病も低体温も命にかかわることになるので気を配ってあげてください.

⑥スキンシップ

認知症の犬の多くは視力や聴力が衰えていて,家族の顔や声が認識できなくなっています.
思うように動けなかったり,不安だったり寂しかったりするのでスキンシップで安心させてあげましょう.優しくそっと触れてください.

視力・聴力が低下しているため,突然触ると驚いて反射的に咬むことがあります.
力加減も難しくなっていて,かなりの力で咬んだりするので注意してください.

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⑦睡眠

認知症犬は夜間に眠らず鳴き続けることがあります.
抱いても、なだめても鳴き止まなくて困る・・ そんな時は獣医師に相談しましょう.

⑧寝たきりになった場合

床ずれや血行障害にならないベッドを用意しましょう.
定期的に体位を変えて床ずれにならないようにしてあげてください.
骨ばった部分はドーナツ型のクッションを当てたり,柔らかい布を巻いたり摩擦をなくす工夫が必要です.
床ずれを起こしてしまうとお世話もより大変になり,治るのに時間がかかります.

どの部分が擦れているか,よく観察してあげてください. 皮膚が擦り切れない前に先手を打ってガードするのが大切です.

もし,傷になってしまったら出来るだけ早く獣医師に相談しましょう.
小さな傷の様子を見ていたら大変なことに・・・
もっと早く手を打っておくべきだった・・・
なんてことにならないようによく見ていてあげてください.

オムツから出てしまった排泄物などで皮膚がただれることもよくあります.
出来るだけ清潔にしてあげてください。おしっこで常に濡れているような部分は,たまには部分的にシャンプーをして乾かしてあげてください.

今はベッドからスプーンまで、犬の介護用品も数多く出ています.
犬用だけでなく,人間用の物でも代用できるものが沢山あります.
段階に応じて介護の方法も変わっていきます.
ワンちゃんの体格や健康状態によっても違いますので,お困りの方はご相談ください.
介護用品についてもご紹介いたします.

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