甘咬み行動に関して
甘咬みは仔犬にとってごく自然な行動です。 じゃれて咬むことで人間や動物とのスキンシップをはかり、親愛を表現しているのです。 また、仔犬は私達のように手を使っての確認行動が出来ないため「口で咬む」という行動を確認の方法の1つ>としています。
本来仔犬は母犬や兄弟犬とじゃれ合い、お互い咬み合う遊びの中で咬む力の加減を学習しますが、あまりにも幼い時期に人間の家族の一員となるため、犬同士での学習の機会を失ってしまっているのです。仔犬を家族の一員として迎えたその日から、飼主さんが母親として、友達として咬み加減を含めた様々な事を教えてあげる必要があります。
甘咬みは決して悪い事ではなく、彼らの愛情表現の1つだと言えます。ですから咬んだからといって、むやみやたらに仔犬を怒ってしまっては愛情を拒否されたと思い人間に不信感を抱いたり、最悪のケースでは飼主さんにさえ攻撃的な犬になってしまうかもしれません。 きつく咬んではいけない事は教えなければいけませんが、軽い甘咬み程度なら許してあげ ても良いかもしれません。
しかし、甘咬みの程度の許容範囲は様々だと思います。例えばお年寄りの方や、お子さんのいらっしゃる家庭では甘咬みも危険と感じる事もあるでしょう。そのような場合は歯を当ててくること自体がいけない事だと学習させる必要があります。