無駄吠えについて
人間にとっては、うるさくて困った無駄吠えでも、犬にとっては1つの意思表示であり、そこには何か意味があるはずです。「遊ぼうよ〜」という意思表示で吠えている事もあります。何らかの痛みや不快感、「お腹が空いた」、「トイレに行きたい」と訴えていることもあれば、寂しく単に飼い主さんの気を引きたいだけのこともあります。また、他の犬や人を追い払いたいのかもしれません。さらに、飼い主さんが留守の時に吠え続ける分離不安症のような精神的な病気による吠えを示す場合もあります。
犬の吠える理由はたくさんあるため、対処法もそれぞれの場合によって変わってきます。まずは犬をよく観察し、いつ、どんな状況で、何故、吠えているのかを考えた上でどの理由にあてはまるのか探ってみましょう。飼い主さんが判断できない場合や、理由を考えてみたけれどもちょっと不安な場合は獣医さんに相談するのもいいと思います。
動物病院での治療が必要になります。
何らかの病気である可能性があるので、痛みの原因を探し出し、必要に応じて鎮痛剤などを用いて治療します。
原因や対応が分からない場合は動物病院に相談しましょう。
訴えて吠える前に気付いてあげて、要求を満たしてあげる。食事や散歩の時間をできるだけ一定にして生活のリズムを仔犬に覚えさせる。
飼い主さんの気を引くために吠えている場合、目をそらす、背を向ける、別の部屋へ行くなどして鳴き止むのを待ち、鳴きやんだら褒美をあげて褒めます。決して仔犬の言いなりにならないように、鳴き声に振り回されないようにしてください。主導権は必ず飼い主さんが持つように、そうでないと「わがままなワンちゃん」になってしまいます。
動物病院に相談しましょう。
これらの病気には正しい診断が必要になります、確定診断できたらそれぞれの症例に応じた治療法(行動療法と薬物療法の2つがあります)を考えます。
仔犬のしつけで特に重要になのは(4)番の「かなえられない要求で吠えている場合・飼い主さんの気を引くために吠えている場合」の対応です。しつけのトレーニングと考えて毅然とした態度で対応することが成功の「鍵」になります。
前のページへ│次のページへ