犬の尿石症(膀胱結石)について
抗生物質の投与などでなかなか治らない出血性膀胱炎や、排尿障害を示すような場合には尿石症を疑います。確定診断のためには以下の検査が必要になります。
まず,ペーパー試験紙で尿pH,潜血反応などをチェックします.
次に顕微鏡検査によって尿沈渣(尿中の沈殿物)を観察することで,細菌の存在や結石の基となる結晶を確認します.
膀胱内に尿がいっぱいある状態で検査を行います。
尿があると膀胱内の様子がより鮮明にわかります。結晶の存在、結石の存在、膀胱粘膜の状態(肥厚の有無、膀胱腫瘍の有無)などを観察します。
また、腎臓を観察することによって、腎盂結石の存在も確認できます。
膀胱結石、尿道結石、腎盂結石の存在が確認できます。