歯みがきトレーニングの方法
☆新しく子犬を飼い始めた方へ
歯周病予防のために子犬の時から歯みがきの習慣を作っておくことが大切です.歯みがきをマスターするまでは少し大変かもしれません.でも,子犬の時期に歯みがきトレーニングをしておけば,歯みがき自体があたりまえの習慣となって,歯みがきを嫌がらなくなります.そして,将来の歯周病や歯石の付着の程度が少なくなり,快適な生活を過ごす事が可能になります.
さぁ,歯みがきトレーニングを始めよう!!
☆もう子犬じゃないけれども,歯周病が心配な方へ
完璧に歯みがきをマスターさせることは難しいかもしれませんが,まずは始めてみましょう!
遊びの一部,しつけの一部と思って,出来る範囲で構いません.少しでも歯みがきができれば,それだけで,歯周病対策になるはずです.
十分に歯みがきが出来ない場合でも,デンタルケア商品(犬用ガムなど)と併用することで,歯石の付着,歯周病の進行を遅れさせる事が可能になります.
まず,歯みがきトレーニングにチャレンジ!
出来る範囲でがんばりましょう
★ 「待て」ができるようになってから,トレーニングを開始
★ ワンちゃんが楽しんでブラッシングができるようにすること!
<基本ルール>
- 歯みがきトレーニングは,ご褒美(おやつ.お散歩,食事)の直前か同時に行う(食前でも食後でもOKです)
- 怒らないこと!
- 嫌がることはしない! 嫌がる前にやめることがコツ
- 出来ることから少しずつ行う.はじめは無理に口を開かない
- 喜んで出来るようにペーストなどの好物を使う
- 出来たら,大げさにほめてからご褒美を与えましょう
- 出来ない時は,ご褒美をあげることを中止する.その後で再度トライする
<歯みがきトレーニング法>
ステップ1:口に触る
- ワンちゃんの口を開けずに唇(くちびる)をめくるか,触るだけ
- ご褒美を見せる→「待て」→>口を触る→褒めてご褒美をあげる
- このステップはマスターできても1週間は反復練習しましょう.
ステップ2:歯に触る
- 人の指にワンちゃんの好物の味を付けて,ワンちゃんの歯に触る
- 奥歯を触られる事にも慣れさせましょう.
- ご褒美を見せる→「待て」→歯に触る→褒めてご褒美をあげる
- このステップはマスターできても1週間は反復練習しましょう.
ステップ3:ガーゼで歯をこすってみよう
- 口の中に異物が入ることに慣れさせることが目的
- ご褒美を見せる→「待て」→濡れたガーゼ・歯ブラシなど1秒,歯に触る→褒めてご褒美をあげる(1回につき,小さなご褒美1個だけ)
- 歯ブラシに好物の味などを付ける工夫をする
- 触るだけ! 決して歯を磨かない
- まずは顔や口元にやさしくタッチ,少しずつ触る時間を長くしましょう.
- そっと口元をめくり,歯肉や歯にタッチ
ステップ4:ブラッシングに慣れさせる
- まずは歯ブラシの匂いをかがせたり,舐めさせて,歯ブラシそのものに慣らします.
- 慣れてきたら口の中に入れてみます.最初は動かさず,口に入れただけで褒めてご褒美をあげる.
- 歯ブラシをかじっても怒らないで.
- 歯ブラシに慣れたら,実際に歯をみがきましょう.
- ご褒美を見せる→「待て」→1回につき数秒ブラッシング→褒めてご褒美をあげる→これを繰り返す
- 切歯,犬歯から行い,徐々に全体に
※ 上手くいけば1ヵ月くらいでステップ4までマスターできるでしょう
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