石堂動物病院

病院便りこのコーナーでは飼主のみなさまと動物に役立つ情報を
お伝えして行きたいと考えています。楽しみにしていてください。
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犬の認知症

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☆はじめに

人間の寿命が延びているように,長生きするワンちゃんも増えてきました.
長生きの理由として,獣医学の進歩,ワクチン接種・フィラリア予防などの病気の予防,バランスのとれた食事など,生活環境が改善されてきたことがあげられます.
また,何よりも『家族の一員』として迎え,大切にされるようになったことが大きいと思われます.
そして,長生きするのに伴い『認知症』になる犬が増えてきました.

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☆認知症とは

高齢化に伴って、いったん学習した事を忘れたり,運動機能が著しく低下し,生活に支障をきたすようになり,家族とのコミュニケーションが困難になった状態をいいます.

☆認知症の原因

まだ原因ははっきりとしていませんが,血中の脂肪酸(EPA、DHAなど)の減少が発症要因の一つであるといわれています.
これらの脂肪酸を給与するとことで認知症が改善されることもわかってきましたが,異常な鳴き声などのメカニズムは未だ明らかにされておらず,認知症についてはまだわからない事が沢山あります.

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☆認知症の症状

  • 家族のことも自分の名前も分からなくなり無反応・無関心.
  • 今まで出来ていたこと(おすわり・お手など)が出来なくなる.
  • よく寝て,よく食ベて,下痢もしないのに痩せてくる.
  • 通常では考えられない体位をとる.
  • 歩行は前進のみで,とぼとぼ円を描くように歩く(基本的に右回り旋回運動).
  • 狭いところに入りたがり,自分で後退できなくて鳴く.
  • 昼間によく眠り,夜間起きていることが多い.
  • 夜中に意味なく単調な声で鳴き,声を掛けて止めても鳴き止まない.
  • 夜間に徘徊する.

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