「下痢」って?
食べ物は胃や小腸で消化されて、便となって体外へ排出されます。
胃や小腸では、胃液/腸液/膵液/胆汁などの水分を分泌し、消化された栄養といっしょに水分を小腸の粘膜から吸収しています。また、大腸では小腸で十分に吸収できなかた水分を吸収しています(消化管内の水分の吸収は、小腸で80%、大腸で20%)。
正常では、これらの分泌と吸収を繰り返して、便が一定の水分量になるよう調整し適切な硬さの便(正常便)を作っているのです。このバランスが崩れるとベチャッとした水分の多い便、つまり「下痢」になってしまうのです。
人に比べて犬や猫は、腸が短いため消化不良を起こしやすい動物で、その結果、ちょっとしたことからすぐに下痢をしやすい傾向にあります。
小腸に問題があっても、大腸に問題があっても、消化管内の水分が十分に吸収されず下痢を発生させることになります。水分の吸収が十分に行われてない場所がどこにあるのかによって、小腸性下痢と大腸性下痢に分類されます。