石堂動物病院

病院便りこのコーナーでは飼主のみなさまと動物に役立つ情報を
お伝えして行きたいと考えています。楽しみにしていてください。
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「下痢」って?

Q.下痢ってなぜ起こるの?

食べ物は胃や小腸で消化されて、便となって体外へ排出されます。
胃や小腸では、胃液/腸液/膵液/胆汁などの水分を分泌し、消化された栄養といっしょに水分を小腸の粘膜から吸収しています。また、大腸では小腸で十分に吸収できなかた水分を吸収しています(消化管内の水分の吸収は、小腸で80%、大腸で20%)。
正常では、これらの分泌と吸収を繰り返して、便が一定の水分量になるよう調整し適切な硬さの便(正常便)を作っているのです。このバランスが崩れるとベチャッとした水分の多い便、つまり「下痢」になってしまうのです。
人に比べて犬や猫は、腸が短いため消化不良を起こしやすい動物で、その結果、ちょっとしたことからすぐに下痢をしやすい傾向にあります。
小腸に問題があっても、大腸に問題があっても、消化管内の水分が十分に吸収されず下痢を発生させることになります。水分の吸収が十分に行われてない場所がどこにあるのかによって、小腸性下痢と大腸性下痢に分類されます。

(1)小腸性下痢
  • 1回の下痢便の量は多いが、排便回数はいつもと変わらない
  • 軟便から水様便まで形はさまざま
  • タール便は小腸に出血があると認められます
(2)大腸性下痢
  • 1回の便の量は普段と同じか少なめで、排便回数が増える
  • 便意を感じて排便姿勢をとるが、便がなかなか出ない「しぶり」が見られることもある
  • 便の形は軟便で粘液が混ざることも多い→粘り気が多く、ゼリー状の便

免疫抑制剤:シクロスポリン

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